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山西、序盤でギア上げひとり旅 世界陸上20キロ競歩

Tokyo2020
2019/10/5 22:29
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陸上の世界選手権の男子20キロ競歩で23歳の山西利和(愛知製鋼)が1時間26分34秒で金メダルを獲得した。世界選手権では日本通算6人目の金メダリストとなり、東京五輪代表にも内定した。

山西は日本選手として男子20キロ競歩で初めての金メダルに輝いた

山西は日本選手として男子20キロ競歩で初めての金メダルに輝いた

ゴールテープを切った山西は自分が歩いてきたコースに向かって一礼した。日本勢初の20キロ制覇を遂げる歓喜の瞬間だったが、本人に笑顔がない。「これで勝っちゃったか」。どんどん引き離す圧倒的な強さを披露できなかった心残りが、勝者の表情に素直に出た。理想が高いがゆえの印象的な場面だった。

ギアを変えたのは7キロ過ぎ。中国選手を捉え、そのまま先頭に立って一人旅になった。単純なスピード勝負になっては海外勢に体格で劣る山西は分が悪い。ならば、「ある程度(体力を)削ってラスト勝負に持ちこむ」戦略を思い描いて全体のペースを上げる狙いがあった。だが、暑さのせいか、誰もついてこない。飛び出す決断は結果的に後続の戦意を失わせ、ラスト勝負になる前に趨勢は決まった。

影を踏まさぬ強さを支えているのが歩型の美しさだ。50キロを制し、20キロの世界記録を持つ鈴木雄介と合同練習をすることでフォームを改善し、スピードを磨き、競技への考え方を学んできた。鈴木を育て、現在は愛知製鋼で山西を指導する内田隆幸コーチは「修正能力があるから戦える。蹴りが強く、ペースの切り替えも速い」と評する。

京大工学部出身。異色の競技者と見られることを好まないが、それを含めて自分のアイデンティティー。そもそも、高校時代に世界ユース選手権で優勝するなど素質ならば備えていた。

50キロとの2種目で頂点に立ったのは1993年スペイン以来。日本競歩陣の躍進に、「やればできるという成功体験を共有することができた」と今村五輪強化コーチは語る。普段は穏やかな人の珍しいガッツポーズが、その価値の高さを示していた。(ドーハ=渡辺岳史)

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