英BP、10年ぶりトップ交代 ダドリー氏退任へ

2019/10/5 2:53
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【ロンドン=篠崎健太】英石油大手BPは4日、ボブ・ダドリー最高経営責任者(CEO、64)が2020年2月に退くと発表した。後任には探鉱・開発などの上流部門トップを務めるバーナード・ルーニー氏(49)が就く。ダドリー氏は10年に米メキシコ湾で起きた大規模な原油流出事故の後にCEOに就き、事故で傷んだ財務の立て直しや原油安対応で経営手腕を発揮してきた。

トップ交代は約10年ぶりとなる。20年2月4日に予定する、19年12月期通期の決算発表をもって退任する。

米国出身のダドリー氏は、メキシコ湾の流出事故で引責辞任したトニー・ヘイワード氏からCEOを引き継いだ。同事故では補償などでこれまで7兆円を超す費用が発生した。14年以降は原油相場の急落という逆風にも見舞われたが、資産の売却やコスト削減を進め、財務基盤や収益力の回復に取り組んできた。

リストラの一巡を受け、近年は攻めのM&A(合併・買収)も手掛けてきた。18年10月には、米シェール事業を豪英資源大手BHPビリトンから105億ドル(約1兆1200億円)で買収した。ヘルゲ・ルンド会長は声明で「BP史上おそらく最も困難な時にCEOに就き、原油流出事故からの回復を引っ張り強固な会社にした」とダドリー氏の功績をたたえた。

後任のルーニー氏は、掘削エンジニアとして91年にBPに入社し、北海やメキシコ湾などの資源開発を手掛けてきた。ほぼ一貫して上流分野を歩み、16年から同部門CEOを務めている。

課題は再生エネルギー事業の強化など低炭素化への対応だ。気候変動対策の加速を求める圧力が投資家からも高まっており、脱石油依存に向けた戦略が問われる。

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