関西電力の不祥事で落胆した投資家は多いはずだ。「日本企業はまだ昭和を引きずっている」と。
多額の金品を受け取り、悪習を改めることなく踏襲していく――経済が右肩上がりなので、改革しなくても成長できた時代。そんな「事なかれ主義」の暗部が露呈し、経営も一気に不透明になった。
この件は、日本株の相場が独歩安を続けている原因の象徴といえる。「日本企業は本当に変わるのか」。こんな疑念がグローバル投資家の間で…
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グローバル市場
東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。