父親「感情コントロールできず」 目黒虐待死公判

2019/10/4 18:01
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東京都目黒区で2018年、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の公判が4日、東京地裁(守下実裁判長)であった。同被告は被告人質問で、暴力を繰り返した理由について「感情のコントロールができなかった。私の責任です」と述べた。

船戸結愛ちゃんが虐待を受け、死亡したアパートに供えられた花や菓子(東京都目黒区)=共同

雄大被告は母親の優里被告(27)=一審懲役8年、控訴=と結婚した理由について「結愛の存在が一番大きかった。両親がそろっていた方が子どものためにいいと思った」と話した。「明るく笑顔の多い家族が理想だった」とする一方、結愛ちゃんと血のつながりがないことに不安も感じていたという。

しつけがうまくいかないことから次第に怒りが増し、暴力を振るうようになった経緯も説明。東京へ転居後に結愛ちゃんの食事を制限したり、外出をさせなかったりした理由については「自分のエゴを押しつけるための手段だった」などと話した。

「(結愛ちゃんに対する)暴力への抵抗が次第に薄れていった」とも供述。勉強をせずに寝ていたことに腹を立て、風呂場で冷水をかけて顔を複数回殴ることもあった。裁判員から「笑顔の多い家庭という理想からかけ離れているのでは」と問われると、「東京に来てからは(理想を)意識できる精神状態ではなかった」と答えた。

この日の公判には雄大被告の父親も証人として出廷。同被告について「自分の勝手な理想があったのだろうが、それが逆回りしたと感じた」と話し、結愛ちゃんに対しては「大変申し訳なく、助けられなくてごめんなさい」と述べた。公判は7日に検察側の論告と弁護側の最終弁論が行われ、結審する予定。

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