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広がれ「腸活」 ウンログ、排便記録を企業に提供

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

ヘルスケアスタートアップ企業のウンログ(東京・渋谷)は、腸の状態を整える「腸活」を支援するサービスを始めた。消費者と関連商品メーカーの双方が腸の働きへの関心を高めているためで、便の状態を日々記録するウンログのスマートフォンアプリを活用。自分の体に合う健康食品やサプリメントを見つけやすくするとともに、企業の商品開発やマーケティングの支援にもつなげる。

「腸活の継続率の低さに企業は頭を悩ませている」。ウンログの田口敬社長は腸活市場の期待と現実のギャップを指摘する。

便秘やダイエットを気にする女性を中心に、腸活に関心を持つ消費者は少なくない。ただ、実際は便秘になったらヨーグルトを食べるなどの心がけで終わりがち。様々な機能性表示食品や特定保健用食品(トクホ)がちまたにあふれ、差異化も難しくなっている。

ウンログが発売した「ウンといいBOX」はこうした状況に一石を投じるサービスだ。腸活に関する豊富な知見を生かし、おすすめの食品やサプリメントを4種類選定。1週間分ずつ計1カ月分を箱詰めで送る。

購入者は4種類の商品を順番に試し、その間の便の状態をウンログのアプリに記録。実感した効果に関するアンケートにも答える。

これらを通じて「腸活商品の効果を見える化し、自分に合う商品に気づけるようにする」(田口氏)。ウンログは購入者の排便記録から算出したスコアやアンケート結果を食品会社に提供し、マーケティングや商品開発に生かしてもらう。他社の商品とセット販売されるため新しい購買層の開拓にもつながる。

商品はウンログと取引がある食品会社などのものを選び、現時点で50社近くが対象。7月の第1弾では、森永乳業のビフィズス菌を増やす飲料やタイヨーラボの水溶性食物繊維を含むサプリメントなどを選んだ。

価格は2480円で、100セットが発売から1週間で完売した。購入者の9割以上が女性で30~40代が多いという。9月には第2弾を発売。いずれは商品を定期的に届ける定額制サービスにする狙いだ。「乳酸菌などに関する独自の知見を生かし、BOX向けのオリジナル商品も開発したい」(田口氏)考えだ。

ウンログは排便記録アプリや今回のサービスのほか、腸内細菌叢(腸内フローラ)の解析サービスを手掛けている。既に4000人分のデータを収集。腸内フローラがどのようなタイプに分かれるかを明らかにし、より個別化した商品開発などにつなげる。

ウンログは2013年創業でキャピタルメディカ・ベンチャーズ(東京・港)が出資。排便記録アプリのダウンロード数は60万を突破しており、アプリを生かした商品開発やマーケティング支援に磨きをかける構えだ。

(企業報道部 大下淳一)

[日経産業新聞 2019年10月1日付]

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