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未発症でも慰謝料認める 長時間労働、長崎地裁支部

長崎県大村市の製麺会社の元従業員が、長時間労働の未払い賃金や慰謝料を会社に求めた訴訟の判決で、長崎地裁大村支部が、慰謝料30万円の支払いを命じていたことが4日、分かった。原告代理人によると、具体的に病気を発症していなくても慰謝料を認めた判決は異例という。

9月26日の判決によると、元従業員の男性は2012年6月ごろから17年6月までミキサーに小麦粉を入れる業務などに従事。15年6月からの2年間は時間外労働が月90時間以上で、160時間を超えた月もあった。

宮川広臣裁判官は、長時間労働が原因の体調不良は認めなかったが「労働状況を改善せず、心身に不調をきたす危険がある長時間労働をさせて人格的利益を侵害した」と判断。未払いの残業代など289万円や、違法の程度が大きい場合に科す「付加金」157万円に加え、慰謝料の支払いを命じた。

長時間労働を巡る訴訟では主に、自殺や病気と業務との因果関係が争われている。原告代理人の中川拓弁護士は「発症していなくても、長時間働かせること自体が違法になりうるとの認識が広がれば、労働環境の改善が促されるのではないか」と話した。

会社側は取材に、控訴する方針を示している。〔共同〕

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