【サンパウロ=外山尚之】ベネズエラのマドゥロ大統領は2日、近く北朝鮮を訪問する計画を明らかにした。9月下旬に与党有力者のカベジョ制憲議会議長が平壌を訪れ、経済・軍事などの分野で協力することで合意していた。共に米国の制裁で経済低迷が進むなかで連携強化を探る。
2日夜に放送されたテレビ番組にマドゥロ氏が電話出演し、訪朝を公表した。カベジョ氏が北朝鮮から招待状を受け取ったことを受け、「近く北朝鮮に行く。扉は開かれている」と述べた。経済や軍事、農業など様々な分野で協力関係を築くという。
米国の制裁で経済が疲弊する中、マドゥロ政権はロシアやトルコなど米国と関係が悪化している国との外交を活発化している。8月にはベネズエラが平壌に同国の大使館を開設した。