福井県立大など、収量2割増の小麦 日本初の「ハイブリッド」

2019/10/3 18:27
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福井県立大学の村井耕二教授らのチームは、収穫量が従来の品種より2割増える小麦を開発した。異なる品種を組み合わせて収穫量を増やす「ハイブリッド小麦」で、日本では初めてだという。今後は企業などと組み、大規模な栽培実験に着手する。

ハイブリッド小麦は花粉をつけない品種と別の花粉をつける品種を掛け合わせて作る。一般的にハイブリッド品種は環境の変化に強く、収穫量も多くなるという。村井教授によると、世界では1%程度がハイブリッド小麦だが、花粉をつけないようにするために農薬を使うなどの課題があった。

村井教授らは1日当たりの日照時間が15時間以上だと花粉をつけない小麦を開発。福井などで行われている日照時間の短い秋まき栽培と、北海道などでの日照時間の長い春まき栽培を利用して、複数の品種を掛け合わせる。国内での栽培に適しており、小麦の自給率向上に寄与する可能性があるという。

村井教授は30年以上にわたりハイブリッド小麦の研究を続けてきた。「さらに研究を進め、数年以内に実用化したい。欧州の品種と掛け合わせたため、フランスパンなどに合うのではないか」と話した。

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