資生堂、肌のうるおい度をスマホカメラでズバリ判定

日経産業新聞
コラム(ビジネス)
2019/10/5 2:00
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NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

資生堂は百貨店などで美容部員が行うような肌状態の測定サービスを、スマートフォンアプリで始めた。従来の肌測定アプリの機能を強化。消費者が自宅や職場で使えるほか、専用機器がない小売店でも情報端末の「iPad」などを使って接客ができるようにした。併せて自社の複数の美容サイトとアプリを連動させ、ネット通販や店頭販売の強化につなげる。

過去のデータと現在の肌状態を比較できる(アプリ「肌パシャ」のスマホ操作画面イメージ、写真右)

過去のデータと現在の肌状態を比較できる(アプリ「肌パシャ」のスマホ操作画面イメージ、写真右)

■肌のシミやハリなどチェック

資生堂は肌測定ができるアプリ「肌パシャ」の機能を拡充した。従来の基本メニューに加え、9月13日からはシミやハリ、シワなど6項目を追加した。百貨店やドラッグストアで美容部員が測定する項目を加えた。

測定後は従来と同様に、どのような手入れが必要かなどが分かる仕組みを取り入れた。男性用の機能も加えた。一連のデータは蓄積できる。

測定には解像度の高いスマホ外側のカメラを使う。顔をスマホから遠ざけながら連写し、最もピントの合った写真を使って分析する。アプリは無料でダウンロードできる。

■「肌情報の記録が楽しい」

資生堂は2017年から肌パシャを配信している。利用者や年齢が若く、美容感度の高い人が多いという。「肌情報を記録するのが楽しい」という声が寄せられている。

自社の化粧品ブランドとの連携も強化する。まず男性肌ケア「ウーノ」の情報サイトとアプリを連動させ、サイト上で商品をPRしつつ、肌状態の確認ができる肌パシャを紹介していく。今後は他のブランドとも連携させて肌パシャの認知や商品の売り上げの拡大につなげる。

肌パシャを自宅などで継続的に使っている人はまだ限られるが「体重計がどの家庭にもあるように、肌測定アプリも消費者の日常に組み込みたい」(同社担当者)という。

資生堂は他にもネットを活用した販促に力を入れている。自社サイトの「ワタシプラス」で6月から、顔写真を入力すると、拡張現実(AR)を使って画面上で化粧を試せる仕組みを用意した。アプリは不要で、ブラウザー(閲覧ソフト)から体験できる。

商品が気に入ればそのまま購入が可能だ。今夏の新作メークを試せるようにしたところ、2カ月で100万ページビューを獲得し、約56万人が利用したという。今秋も季節感を出した新しい商品を試せるようにしている。

他社もネット訴求に懸命だ。花王は対話アプリの「LINE」を使い、自分で肌の状態を確認できるサービスを始めた。LINEで「友達」に登録するとサービスを受けられる。セルフ化粧品ブランド「ソフィーナiP」に関する問い合わせ対応や美容情報の配信も手がける。商品購入後のサービスを充実させ、継続利用につなげる狙いだ。

(企業報道部 矢崎日子)

[日経産業新聞2019年10月2日付]

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