民主候補争い、ウォーレン氏が猛追 米大統領選

2019/10/3 20:11
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【ワシントン=永沢毅】2020年米大統領選の民主党候補の指名争いで、世論調査2位のウォーレン上院議員が急速に支持を広げている。ウクライナ疑惑を抱える首位のバイデン前副大統領を猛追し、支持率の差は1ポイント台と選挙戦入り後で最小になった。3位のサンダース上院議員は2日、動脈閉塞で選挙活動を当面休止すると発表した。ウォーレン氏への追い風が相次いでいる。

ウォーレン上院議員=ロイター

政治専門サイトのリアル・クリア・ポリティクスがまとめた各種調査を平均した支持率(2日時点)は、ウォーレン氏が24.4%だった。首位のバイデン氏(26.1%)まで1.7ポイント差に迫った。一時は圧倒的だったバイデン氏の優位は揺らいでいる。

直近では調査によってはウォーレン氏がバイデン氏を上回って初めて首位に立つケースも続出している。米マンモス大が2日公表した調査はウォーレン氏が28%、バイデン氏が25%。キニピアック大の調査でもウォーレン氏が27%、バイデン氏は25%だった。

ウォーレン氏は米ハーバード大教授を務めた左派の論客で、ウォール街への厳しい姿勢や分配強化策で知られる。富裕層への増税を唱え、9月の討論会では持論の国民皆保険の財源について「超富裕層や大企業にもっと多く払ってもらう。中間層の負担は減る」と語った。グーグルやアマゾン・ドット・コムなど「GAFA」と呼ばれる米IT(情報技術)大手の分割まで主張している。

RBCキャピタル・マーケッツが3月に実施した投資家調査で「株式市場にもっとも優しくない候補者」に選ばれた。市場参加者の間では、ウォーレン氏の支持拡大に警戒感が広がりつつある。

大差で先行していたバイデン氏に逆風となっているのが、ウクライナとの関係を巡る疑惑だ。トランプ大統領は自身がウクライナ政府に圧力をかけた疑惑に絡み、バイデン氏が副大統領時代に息子を守る目的でウクライナ政府に圧力をかけていたと主張する。この疑惑ではバイデン氏の問題も米メディアに取り上げられ、同氏にとってはマイナスの影響を及ぼしている。

一方、動脈閉塞が見つかったサンダース氏は、かねて78歳という高齢が懸念されていた。世論調査で3位につける左派の代表格だが、選挙活動を当面休止すると発表したことで健康不安が意識される可能性は高い。

ウォーレン氏は2日、「私の友人がすぐに選挙活動に復帰することを願っている」とツイッターでサンダース氏に呼び掛けたが、支持層が同じ左派のウォーレン氏に流れる展開も予想される。16年大統領選でサンダースを支持した3割超が今はウォーレン氏を支持しているとのデータもある。

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