竹内アンナ 発音・感性まるで洋楽(音楽評)
京都でのツアー初日

関西タイムライン
コラム(地域)
2019/10/4 7:00
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ギター弾き語りも披露した=小松 麻衣撮影

ギター弾き語りも披露した=小松 麻衣撮影

アメリカはロサンゼルスに生まれ、現在は京都在住の現役女子大生シンガーソングライター、竹内アンナ。昨年8月にメジャー・デビューし、これまでに4曲入りのEPを3枚リリースしている。

去る9月15日、地元京都のライブハウス「京都MUSE」でのツアー初日公演を観(み)た。

4人編成のバンドと共に登場した竹内。アコースティックギターを手に歌った最初の曲は、中学3年生の時に作った「Ordinary days」。全編英語詞。発音もネーティブに近いし、まるで洋楽の曲を聴いている印象だ。

彼女が作るほとんどの曲は英語と日本語が混在している。曲のメロディーやリズムに乗る言語を選んであてはめているという。「TOKYO NITE」のようにラップを入れた曲もあり、既成概念にとらわれず、自分の感性に素直に自由に曲作りをしているように思える。

昨年アメリカでライブを行った時にバカ受けしたというガンズ・アンド・ローゼズの「Sweet Child O' Mine」、そしてジャネット・ジャクソンの「Rhythm Nation」をサラリとカバーして歌ってのけるあたりは、ある意味衝撃的でさえあった。

そして、ライブの中間でバンドを下げて1人でのギター弾き語りも披露。腕達者ぞろいのバンド・サウンドの中では埋もれがちだったが、ピックを使わない指弾きのスラップ奏法によるテクニシャンぶりから、近年ブームにもなったあまたある"ギター女"とは全く異なる次元のアーティストであることを再認識した。

当然ながらまだまだ未完成というか発展途上ではあるが、この日感じた才能の豊かさを思えば大きな可能性を秘めた逸材であると言っておきたい。

(音楽評論家 石井 誠)

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