名人芸を3D映像に 野村万作さんの狂言伝承

2019/10/3 17:14
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人間国宝の狂言師、野村万作さん(88)の芸を360度から撮影して最新技術の3D映像でアーカイブ化する取り組みが進み、NTTコミュニケーションズが3日、完成した映像を東京都内で公開した。

 3D映像の撮影に臨んだ野村万作さん(8月、東京都内のスタジオ)=共同

映像は約15分間で、演目は「栗焼」。万作さん演じる太郎冠者(たろうかじゃ)が、主人に言われ客に出す栗を焼くうち、誘惑に負けて食べてしまう話。焼けた栗を取り、息を吹き掛けるなど手の動き、顔の表情が鮮明に間近に迫るような映像が浮かんだ。

名人の心を込めた演技を細かな体の使い方まで未来に伝承するのが狙いで、仮想現実(VR)用の「ヘッドマウントディスプレー」を装着すると複数の人と同時に、好きな角度から見られる。

万作さんはディスプレーを装着してしゃがんだり上から見下ろしたりして映像を見て「初めて自分と会いましたね」と話していた。

趣旨に賛同した万作さんが8月、都内のスタジオで演じ、その姿をカメラ約60台で360度から撮影、映像を合成し立体化させた。〔共同〕

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