自民、第2派閥争いで混戦 竹下派が麻生派抜く

2019/10/3 21:00
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自民党竹下派は3日の会合で、入会した小野田紀美、上月良祐両参院議員を迎え入れた。所属議員数が麻生派を逆転し、安倍晋三首相の出身派閥である細田派に次ぐ第2派閥になった。第4派閥も二階派が岸田派を抜く見通しだ。派閥は人事などの影響力を失ったとはいえ、所属議員数が総裁選の基礎票とみられるだけに、各派で勢力拡大を競う。

3日の竹下派会合で茂木敏充会長代行は小野田、上月両氏を紹介し「2人のメンバーが入ってにぎやかになる」と語った。一方で2日には金田勝年幹事長代理が退会の意向を同派幹部に伝えた。

今回の出入りで議員数は54人となり、53人の麻生派を上回った。第5派閥の岸田派は46人おり、その差はわずか8人だ。

麻生派は麻生太郎副総理・財務相ら幹部が参院選で当選した新人議員の勧誘に力を入れる。鈴木俊一総務会長、甘利明税制調査会長ら同派所属議員が相次ぎ要職を得た。

増加が著しいのは二階派だ。7月の参院選で初当選した4人が新たに加わった。9月には旧民主党出身の鷲尾英一郎氏が入会した。宮川典子氏の死去に伴い繰り上げ当選した出畑実氏も近く入る見通しで、岸田派を抜いて第4派閥になる。

二階俊博幹事長は新人議員や旧民主党出身者を取り込んで派の勢力を拡大してきた。派内には9月の党役員人事で二階氏が留任したことで弾みがつくとの期待感がある。二階氏も「仲間はそろってこそ大きな力になる。派閥政治のどこが悪い」と語る。

岸田派も岸田文雄政調会長が参院選後、所属派閥が未定の新人議員との会食を重ねる。かつて同じ派閥だった谷垣禎一前幹事長を支持する谷垣グループとの合流を探る動きもある。参院選直後に幹部同士が会談し、若手議員の交流を深めることで一致した。同グループ内には、次の総裁選をにらんで「ポスト安倍」候補の岸田氏との連携を深めるため合流に期待する声があるが、現時点で進展していないという。

首相の党総裁任期は2021年9月までだ。派閥の規模は総裁候補の有無にかかわらず、総裁選での影響力を左右する。総裁選まで2年を切り、今後も各派閥の活動が活発になる見通しだ。

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