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バレー女子、五輪メダルへ高い壁 W杯で見えた課題

Tokyo2020
2019/10/4 3:00
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9月29日まで国内各地で行われたバレーボールの女子ワールドカップで、日本は6勝5敗の全12チーム中5位だった。大会終盤に攻守が改善して盛り返したものの、全勝優勝した中国など強豪との差は縮められなかった。目標とする東京五輪でのメダル獲得へ、課題の多さが改めて浮き彫りになった。

横浜と札幌で行われた8試合は、格下から勝ち星を拾うだけだった日本。流れが変わったのは、大阪に移った9月27日のセルビア戦だった。

2セットを失い、後がない第3セット。セッター佐藤(日立)のトスがバランス良く散り始める。ラリーからミドルブロッカーの芥川(JT)が強打を決め、相手マークが手薄になるとエース石井(久光製薬)がレフトから効果的に得点。劇的な逆転勝ちを収め、残り2試合も勝利した。

W杯でエースとして奮闘した石井(左)=共同

W杯でエースとして奮闘した石井(左)=共同

復調のきっかけは、ラリー中の返球をやや高くして「間」を作る意識を全員が共有、実践したことだ。中田監督が志向する「速いバレー」にとらわれすぎたか、佐藤とアタッカー陣との呼吸が合わない場面が続いたが、複数のアタッカーが攻撃態勢に入る余裕が生まれてトスも改善。「困った時はレフト」という攻撃を相手に読まれ、ブロックで失点する悪循環からようやく抜け出した。

「トスで空間をもらってブロックも見えるようになった。ミドルなどで得点のバランスが取れ、相手を惑わすことができた」と石井。最終のオランダ戦はサーブで崩し、粘りの守備から切り返すなど、遅まきながら目指すスタイルの一端を出せたことは光明だろう。

最も、セルビアはエースを欠くなど「2軍」の編成だった。優勝した中国には高さのあるスパイクやサーブで崩されて完敗を喫し、米国とロシアにも競り負けた。勝負どころで精度が上がる強豪に対し、サーブやレシーブなど個人の技術不足があらわになった。

「フルセットを10試合戦える体力、メンタルを含めた強さが必要。強いスパイクを我慢する力も足りない」と中田監督は心身両面での課題を挙げた。メダルを目指すなら、セルビア戦やオランダ戦のプレーは「最低ライン」だろう。

東京五輪まで主要な国際大会はなく、今回のメンバーと戦術をベースに底上げを図ることになる。石井は「五輪になれば相手も目の色を変えてくる。(12日に開幕する)Vリーグで、全員が所属先の柱になるという意識を大事にしたい」と強調した。

(鱸正人)

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