大判世界地図絵本 見知らぬ国、興味持つきっかけに

文化往来
2019/10/6 6:00
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ポーランド発で日本語を含む33言語に訳され、累計300万部のベストセラーとなった世界地図絵本「マップス 新・世界図絵」。新たな国のイラストを追加した「愛蔵版」がこのほど、徳間書店から発売された。発売に合わせて著者のアレクサンドラ・ミジェリンスカ、ダニエル・ミジェリンスキ夫妻が来日し、縦38センチ、横28センチの大判絵本を通じた"世界旅行"の楽しみ方を語った。

著者のアレクサンドラさん(左)、ダニエルさん夫妻

著者のアレクサンドラさん(左)、ダニエルさん夫妻

もとの版では世界42カ国を収録。愛蔵版ではほぼ1.5倍の62カ国・地域に増やした。見開き1ページに1カ国ずつ詳しい地図を描き、著名な人物や特産品、名所旧跡、食べ物などのイラストを加えている。ワルシャワ美術アカデミー出身の夫妻が、分担してすべてを手描きしている。「もともと古い地図や旅行が大好き。2人で新しい本のアイデアを考えていた時、ずっとながめて楽しめる地図の絵本を作れたらいいね、という話になった」(アレクサンドラさん)

原著は2012年の出版。様々な言語に訳されるにつれ「私たちの国の地図も描いてほしいとリクエストが来るようになった。それに合わせて描き足していった」(ダニエルさん)という。愛蔵版では登場人物の男女比をできるだけ均等にするなど、細かな修正も加えている。

愛蔵版で加わったエチオピアの地図では、キビの一種であるテフの粉を使った主食インジェラにまつわる習慣や料理が細かく描いてあるなど、著者独自の視点が垣間見えて面白い。「世界には自分の知らない国がたくさんあって、いろんな人が生きていると気づくきっかけを子どもたちに与えられれば」(ダニエルさん)と願う。ちなみに日本は夫妻にとって大好きな国の一つだが、来日は今回が初という。子どもの頃から日本のアニメが好きで、同書の日本地図にもしっかりマンガについて描き込んである。

(郷原信之)

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