関電元副社長ら、業者からも金品 3人に390万円相当

2019/10/3 11:38
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記者会見する関西電力の岩根社長(右)と八木会長(2日、大阪市福島区)

記者会見する関西電力の岩根社長(右)と八木会長(2日、大阪市福島区)

関西電力の役員ら20人が福井県高浜町の元助役から3億2千万円相当の金品を受領した問題で、関電は工事を発注していた建設会社など2社からも金品を直接受け取っていたことを明らかにした。豊松秀己元副社長ら3人で、現金も含めて計390万円相当に上るとしている。関電のコンプライアンス(法令順守)意識の欠如が改めて浮かび上がった。

建設会社は元助役が「顧問」を務めたとされる「吉田開発」(同町)。関電は直近3年で5億5千万円の工事を発注している。20人のうち大塚茂樹常務執行役員は吉田開発から2016年に現金100万円を受け取り同年に返却した。17年に受領した商品券40万円は返していないという。

吉田開発以外の工事業者からも豊松元副社長がスーツ仕立券4着分(200万円相当)、鈴木聡常務執行役員も1着分(50万円)を受け取っていた。豊松氏はスーツ仕立券全てが未返却という。

関電が2日に公表した社内調査報告書では、元助役の森山栄治氏(今年3月に90歳で死去)のほかに業者から金品を受け取ったことは明確な記載がなかった。記者会見での質問に対し、会見後の深夜に業者から直接受領していたことを明らかにした。

調査報告書によると、元助役は関電との会食に吉田開発など工事業者を同席させ、その場で金品を渡すケースもあった。関電は発注工事の概算額などの資料を元助役に提供していたが、関電は「金品の見返りとして工事情報の提供や発注の特別扱いをしたことはない」と説明している。

関電によると、金品の受領は原子力部門に集中していたが、送配電部門でも社員3人が商品券やスーツ仕立券1着分の計250万円相当を元助役から受領していたことも新たに判明。210万円分はすでに返却し、残りも今後返還するという。

関電は今後、外部の弁護士らでつくる第三者委員会を設置し、全部門とグループ会社に調査を拡大する方針だ。

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