防災科研など、「耐水害住宅」を公開実験 浸水せず

2019/10/2 22:23
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防災科学技術研究所と大手住宅メーカーの一条工務店(東京・江東)は2日、茨城県つくば市にある世界最大級の大型降雨実験施設で、ゲリラ豪雨や洪水の対策をした「耐水害住宅」の公開実験をした。一般的な住宅が床下・床上浸水するのに対し、排水管の逆流を防ぐ弁の設置などによって浸水を防止できた。

防災科学技術研究所と一条工務店は「耐水害住宅」の公開実験を実施した(2日、茨城県つくば市)

実験では長さ40メートル、幅30メートル、深さ3.5メートルの大型水槽の中に、一般的な木造2階建て住宅と、同じ間取りの耐水害住宅を建てた。洪水を想定して水槽に約1時間注水し、ゲリラ豪雨を模して雨を降らせた。水量は計1000トン以上に達した。

一般的な住宅は基礎にある換気口や玄関などから浸水。風呂やトイレでは排水管の水が逆流した。床上からの水位は約70センチメートルに達した。

一方、耐水害住宅は換気口や排水管に設置した弁で水の浸入を防いだ。水圧に耐える強化ガラスや防水シートも効果があったという。「当社の住宅では数十万円の追加で実現できる。年内には商品化を発表したい」(同社担当者)

国土交通省によると過去12年で全国で床下・床上浸水の被害は約35万棟に上る。防災科研の林春男理事長は「いろいろな対策を標準化し、住宅関連メーカーなどと連携して水害に強い日本になれば」と話した。

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