畑岡、3度目Vへ集中 日本女子オープン
女子ゴルフの国内メジャー第3戦、日本女子オープン選手権(優勝賞金3000万円)が3日から三重県白山ヴィレッジGCで行われる。昨年は米ツアーから参戦した柳簫然(韓国)に3連覇を阻まれた畑岡奈紗が2年ぶり3度目の女子ゴルファー日本一の座を取り戻せるかが注目だ。

畑岡は今季の海外メジャー、エビアン選手権、全英女子オープンと連続予選落ちのあと一時帰国し、筋力トレーニングを中心とした国内合宿でスイングの立て直しに成功。3週前の日本女子プロ選手権では2位に8打差をつけて日米通算7勝目を飾り、今大会を出場選手中最高の世界ランク6位で迎える。
「(74をたたいた)前週の最終日のように人のスコアを気にすると崩れる。もともと勝つのが難しいメジャーでは、自分の目標にだけ向かって集中する」。目標は2年前に達成した大会最少優勝スコア、20アンダーだ。
予選ラウンドは2連覇をめざす世界15位の柳簫然、同11位の全英女王、渋野日向子とともに回る。2週前のデサント東海で8打差逆転優勝を飾った渋野だが、1日ごとにショットの好不調の波が激しい。「第2、3打でどれだけピンに絡められるかが勝負の分かれ目。(グリーンを外すと)深いラフから寄せきる技術はまだない」と、冷静に課題を見据える。
畑岡、渋野と同じ1998年度生まれの「黄金世代」の勝みなみ、河本結は前週ミヤギテレビ杯ダンロップ女子でトップ10入りと上り調子。前週ツアー初勝利を挙げた柏原明日架も2015年4位、17年5位と相性のいい大舞台に勇躍乗り込んできた。予選を今季2勝している上田桃子と成田美寿々の実力者と回る。
今季4勝の鈴木愛は左手首痛などで欠場。賞金ランク首位の申ジエ(韓国)は王手をかけている国内メジャーの生涯グランドスラムに2度目の挑戦だ。(串田孝義)