ろ過性能、CNTで向上 信州大など技術開発

2019/10/2 20:00
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信州大学アクア・イノベーション拠点は、ろ過膜で海水を淡水化する処理装置の性能を向上させる技術を開発した。膜と膜の間に挟んで海水を通しやすくする部材「スペーサ」の素材に、炭素系素材のカーボンナノチューブ(CNT)を使うことで、スペーサに汚れが付きにくくなることを確かめた。装置の中でスムーズな水の流れを維持できるため、運転費用を抑えることができる。

薄い帯状のろ過膜の間にスペーサを挟み、これをロールのように巻いて処理装置を作る。樹脂(ポリプロピレン)で作ったスペーサと、樹脂にCNTを混ぜて作ったスペーサの性能を比較したところ、CNTを10%以上混ぜることで、汚れが付きにくくなる効果を確認できた。

処理装置を運転すると、膜とスぺーサのそれぞれに汚れが付着していく。同拠点はこれまで、CNTを使って膜の性能を向上させる研究を重ねてきた。

一方でスペーサの汚れも処理装置の性能が低下させる原因になっているとして、素材にCNTを応用した。

信州大学アクア・イノベーション拠点は信州大や日立、東レ昭和電工などが2013年に設立した。

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