日産、金型レスでボディー成形 ロボット切削で

2019/10/2 14:01
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日産自動車は2日、金型を使わず車両のボディーパネルなどを成形する新技術を開発したと発表した。切削工具を付けた2台のロボットを向かい合うように配置し、金属を両面から削り出す仕組み。金型によるプレス加工では作業が難しい細かな形状をつくれ、設備投資も約1割に圧縮できる。2020年にも旧型車の補修部品向けの製造で実用化する。

ロボットアームが両面からパネルを成形する(2日、神奈川県横須賀市)

新たに開発したのは「対向式ダイレス成形」技術で、ボディーやルーフなど8種類の大型サイズのパーツを成形できる。同方式で小型部品を試作するなどの事例はあったが、実際に外販できる部品を対象にして、品質水準をクリアする精度を引き出したのは業界初という。

ただ、金型と比較すると製造スピードは落ちる。生産能力は月間にパネル100枚程度で、プレス機を使う金型の1%ほどにとどまる。それでも、3次元(3D)の図面があれば、金型を廃棄していても、対向式ダイレス方式で部品を製造できる。

日産は20年に、旧型車の補修部品を復元・販売する計画だ。今後はアルミ素材にも対応するなど機能を高める。切削の速度を上げられれば、国内で月産1千台以下の高級車などの量産への導入も検討する。生産工程のなかで金型を使うプロセスを見直すことで、メンテナンスコストを低減し、車両設計も柔軟にする考えだ。(山本夏樹)

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