日経商品指数17種

(1970年平均=100)
10月11日 145.004 +0.567

日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。

「鈴木亮の視界亮行」[映像あり]

10月11日(金)14:20

首都圏のJR在来線 あす午後1時ごろまでに運休[映像あり]

気象庁 台風19号「狩野川台風に匹敵の可能性」

10月11日(金)13:00

[PR]

商品ニュース

住宅向け製材品の対日価格下げ止まり カナダ減産で供給減

住建・不動産
2019/10/2 12:10
保存
共有
印刷
その他

木造住宅やアパートに使う製材品の日本向け価格の下げが一服した。主力のカナダ産の10~12月期価格は7~9月期に比べ2%高い。米国向け需要の停滞でカナダのメーカーが減産に取り組み、日本への供給も絞られた。買い手は需要期を控え必要量の確保を優先し、値上げを受け入れた。内需は振るわず、上げ幅は限られた。

カナダ産製材品の輸入は減っている

カナダ産製材品の輸入は減っている

指標となるカナダ西部内陸産のSPF(トウヒ・マツ・モミ類)材は、日本向け規格(Jグレード)で1千ボードメジャー(BM=2.36立方メートル)あたり500~510ドル(運賃込み)。7~9月期に比べ10ドル高くなった。値上がりは2018年7~9月期以来。トウヒやマツなどはカナダやアメリカに多く生えている。柔らかく軽い材質で、SPF材はツーバイフォー(2×4)住宅やアパートなどに使うことが多い。

カナダの製材品メーカーの減産で供給が細る。主要な売り先の米国で住宅向け需要は底堅いものの、人手不足や天候不順で工事の遅れが発生したもよう。一時的に建設資材がだぶつき、現地の製材品は値下がりした。過剰な在庫を減らすためカナダのメーカーは6月以降、生産カットや工場の稼働停止に取り組む。現地の品薄感を背景に、SPF製材品の日本への1~7月の輸出は59万立方メートルと前年同期に比べ2割以上減った。市場では「10月に入っても減産は続いている」との声が上がる。米国の大手輸出業者は「今後も供給は減り続けるだろう」と話している。

日本はこの時期、3月末の引き渡しに間に合わせるため木造住宅の建設が増える。輸出量が絞り込まれるなかで需要家である商社は木材を確保するため、価格の引き上げを受け入れた。

一方で「想定より小幅の上げにとどまった」(商社)との声が目立つ。金融機関がアパート向けの貸し出し姿勢を厳しくしており、日本の2×4住宅の建築実績は、1~8月で前年同期比4.7%減にとどまる。需要期は40ドル程度上がる年もあった。買い手側に高値で仕入れる余地は限られ、上げ幅が圧縮されたようだ。

カナダ産製材品の対日価格が来年以降も上昇が続くかは見通しにくい。国内の住宅需要は停滞感が出ている。国土交通省によると、8月の新設住宅着工件数は前年同月比7・1%減。消費増税前の駆け込み需要の押し上げ効果は限定的だった。戸建て住宅の持ち家の着工は、11カ月ぶりに前年割れとなった。

住宅ローン減税の期間延長など需要の下支え策が実施されている。ただ現時点で住宅用木材に目立った需要の盛り上がりはみられない。梁(はり)や柱に使う米松KD平角といった製材品は、8月に値下がりした。壁などに使う針葉樹合板(ベニヤ板)も、大手メーカーが5月に打ち出した値上げが浸透していない。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム