香港警察、4カ所で実弾6発発砲 180人以上を逮捕

習政権
中国・台湾
2019/10/2 10:33
保存
共有
印刷
その他

1日、香港でデモ参加者(左)に向けて発砲したとされる警察官の映像(香港大学生会Campus TVのフェイスブックから・共同)

1日、香港でデモ参加者(左)に向けて発砲したとされる警察官の映像(香港大学生会Campus TVのフェイスブックから・共同)

【香港=木原雄士】香港警察は2日未明に声明を出し、1日のデモ隊との衝突にからみ計4カ所で6発の実弾を発砲したと明らかにした。そのうち1発は18歳の男子高校生にあたった。高校生は一時重体になったが、命を取りとめた。残りの5発は威嚇射撃で、けが人は出ていないと警察は説明した。警察は暴動や違法集会などの疑いで180人以上を逮捕した。

【関連記事】
混乱の香港、現地の見方「株価2万5000割れも」「不動産に懸念」

中国建国70年にあたる1日は香港各地で抗議活動が呼びかけられ、警察との激しい衝突に発展した。警察は「デモ参加者は車道をふさぎバリケードをつくり放火した。一部の暴徒は鉄道や駅に火炎瓶を投げ入れた」と指摘し、過激な抗議活動を強く批判した。一連の衝突で少なくとも25人の警察官が負傷したという。

香港警察のトップは1日深夜に記者会見し、高校生への発砲について「警察官は攻撃を受け、生命を脅かされた。他に選択肢がなく合法だ」などと正当化していた。香港メディアによると、高校生は病院に緊急搬送され、銃弾の摘出手術を受けた。容体は安定しているという。高校生のほか70人以上がけがをした。

1日は深夜まで衝突が相次ぎ、主要な鉄道駅や商業施設が閉鎖される異例の事態になった。一夜明けた2日、公共交通機関はおおむね正常運転に戻った。

Q:香港のデモ隊は何を要求してるか。

A:香港政府は中国本土への政治犯の引き渡しにつながる「逃亡犯条例」改正案の撤回を表明したが、デモ隊は「警察の暴力の責任追及」など、ほかに4つの大きな要求を突きつけていた。

Q:1日に衝突が激化した背景は何か。

A:この日は中国本土で中国共産党による建国70周年の記念式典が開かれており、市民らはこれに反発し、無許可でデモを実施したとみられる。

Q:デモは今後、終息に向かうのか。

A:明確には見通せない。警官の実弾発射で高校生が重傷を負った事実は衝撃的で、デモ参加者が香港政府の強硬な抑制策に反発し、抗議行動が一段と激しくなる可能性はある。

1日には香港各地で激しい衝突が起きた=ロイター

1日には香港各地で激しい衝突が起きた=ロイター

国内外の編集者が執筆するニューズレターを平日毎日配信しています。「世界のいま」がつかめ、ビジネスや就活に役立ちます。登録はこちら(電子版有料会員限定)。https://regist.nikkei.com/ds/setup/briefing.do?me=S001&n_cid=BREFT038
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]