ロシア主導の自由貿易圏、シンガポールとFTA

2019/10/2 1:54
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【モスクワ=小川知世】ロシアが主導し、旧ソ連の5カ国で構成する自由貿易圏「ユーラシア経済同盟」は1日、シンガポールと自由貿易協定(FTA)を締結した。東南アジアとのFTAはベトナムに次いで2カ国目となる。ロシアはFTAでシンガポールとの経済関係を深め、米中が覇権を競うアジアで存在感を高める構えだ。

ロシアが主導する「ユーラシア経済同盟」は首脳会議でシンガポールとのFTAに調印した(1日、エレバン)=ロイター

アルメニアの首都エレバンで同日開いたユーラシア経済同盟の首脳会議で、FTAに調印した。ロシアのプーチン大統領は「シンガポールは信頼できる安定したパートナーだ」と協力拡大に意欲を見せた。タス通信によると、出席したシンガポールのリー・シェンロン首相は保護主義に対抗するためにもFTAが重要だとの認識を示した。

ユーラシア経済同盟は旧ソ連圏の経済統合を目指して2015年にロシアとカザフスタン、ベラルーシなどで発足した。同年にベトナムとFTAを結び、10月下旬にはイランと3年間の期限付きFTAが発効する。エジプトやインド、イスラエルなどとも交渉中だ。

ロシアメディアによると、ユーラシア経済同盟とシンガポールの18年の貿易額は約42億ドル(約4500億円)にとどまる。プーチン氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)にもFTA締結を提案しており、シンガポールを引き込むことでさらなる関係強化を図る。

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