米製造業の景況感、10年ぶり低水準 トランプ氏、利下げ要求

2019/10/2 0:12 (2019/10/2 5:41更新)
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米製造業景況感は約10年ぶり低水準に落ち込んだ(米インディアナ州のキャンピングカー製造工場)=ロイター

米製造業景況感は約10年ぶり低水準に落ち込んだ(米インディアナ州のキャンピングカー製造工場)=ロイター

【ワシントン=長沼亜紀】米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した9月の米製造業景況感指数は前月比1.3ポイント低下の47.8と、2009年6月以来10年3カ月ぶりの低水準となった。景気拡大・縮小の判断の境目となる50を2カ月連続で割り込んだ。中国との貿易戦争や海外景気の減速を受け、米製造業の景況感が急速に悪化している。

発表を受け、トランプ米大統領は批判の矛先を米連邦準備理事会(FRB)に向けた。「私が予想した通り、(議長の)ジェイ・パウエルとFRBはドルをすべての他通貨に対してあまりに強くし、製造業は悪影響を被っている」とツイッターに投稿、改めて米政策金利が高すぎると指摘した。

1日の米株式市場では米製造業の業績悪化を警戒した売りが拡大、ダウ工業株30種平均は前日比343ドル安の2万6573ドルで引けた。機械など資本財、石油、輸送など景気敏感とされる銘柄の下げが目立った。

ダウ・ジョーンズまとめの市場予測で9月の米製造業景況感指数は50.1程度が見込まれていたが、大きく下回った。FTNファイナンシャルのクリス・ロウ氏は「指数が46を下回ると景気後退を意味する。製造業の景況は極めて危険な水域にある」と分析した。

指数を構成する5つの項目のうち「新規受注」は0.1ポイント上昇の47.3とわずかに上向いたが、「生産」は2.2ポイント低下の47.3、「雇用」も1.1ポイント低下の46.3となった。

ISM調査での回答企業のコメントは「景気は後退し始めているようだ。関税が深刻な混乱を生んでいる」(電子機器・部品)、「受注が減っており、労働力を10%減らした」(プラスチック・ゴム製品)など景気後退を示唆する声が目立った。

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