ペルー大統領、国会解散宣言 野党は暫定大統領を指名

2019/10/1 21:31
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【サンパウロ=外山尚之】南米ペルーのビスカラ大統領は9月30日、野党が多数派の国会の解散を宣言した。国会側はこれを認めず、大統領の職務停止を決議。野党の支持を受けた副大統領が暫定大統領への就任を宣言した。ペルー政界では近年、与野党の対立に汚職事件の発覚が相次ぎ、政情混乱が続いていた。

国会の解散を宣言するペルーのビスカラ大統領(9月30日、リマ)=ロイター

国会の任期は本来、2021年7月まで残っていた。ビスカラ氏はテレビ演説で議会の解散を宣言した。「我々は国をむしばむ風土病に立ち向かわなければならない」と述べ、自身が進める汚職対策に後ろ向きな野党を批判した。

フジモリ元大統領の支持者らが構成する最大野党フエルサ・ポプラルは30日、ビスカラ氏の決定を憲法違反だと非難し、国会でビスカラ氏の12カ月間の職務停止を可決し、アラオス副大統領を暫定大統領として指名した。アラオス氏はビスカラ氏が「深刻な憲法違反を犯している」として、「暫定的に大統領職に就く」と宣言した。

軍や警察はビスカラ氏を大統領として認めているとする声明を発表している。

ペルーでは憲法の規定で、内閣が任期中に2回不信任となった場合、大統領は国会を解散できる。国会は17年にクチンスキ前大統領の内閣に不信任を可決したが、今回は条件を満たしていない。ビスカラ氏は国会が政権の意向を無視し憲法裁判所の判事改選を強行したことが不信任にあたると解釈できると主張している。

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