長時間労働の違反率52.9%、富山県 全国上回る
富山労働局は1日、2018年4月~19年3月に長時間労働の疑いがあった事業所に行った監督指導結果を発表した。指導した富山県内の333事業所のうち違法な長時間労働があったのは176事業所で、違反率は全国平均の40.4%を上回る52.9%だった。
監督指導の対象となるのは、80時間を超える残業や過労死などにかかわる労災請求がされた事業所。賃金不払い残業があった事業所も22あり、長時間労働も含めて何らかの労働基準関係法令違反があったのは全体の79.9%にあたる266事業所だった。
同労働局は「労働環境が悪く人手不足に陥り、1人あたりの業務量が増えて長時間労働につながっている傾向がある」と指摘する。