精神疾患の原因をゲノムで探求 遺伝の専門家育成急務
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統合失調症や自閉症などの精神疾患の原因を、ゲノム(全遺伝情報)を調べて追究する研究が進む。精神疾患は症状をもとに診断することが多く、根本的な治療薬も無い。病気につながるゲノムの変化を研究すれば、診断の精度向上や治療薬開発につながる。名古屋大学の尾崎紀夫教授に、研究の現状と課題を聞いた。
――精神疾患の診断と治療について教えてください。
「うつ病や統合失調症などは抑うつや幻想、妄想といった症状の種類...
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