ソニー、クラウドゲーム半額に Googleなどに先手

2019/10/1 21:00
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PSナウには「ゴッド・オブ・ウォー」などの人気ゲームが期間限定で追加される。(C)2018 Sony Interactive Entertainment LLC.

PSナウには「ゴッド・オブ・ウォー」などの人気ゲームが期間限定で追加される。(C)2018 Sony Interactive Entertainment LLC.

ソニーはインターネットを通じて楽しめる「クラウドゲーム」の月額料金を半分にする。ゲーム産業の主流はハードやソフトの販売からクラウドに傾きつつある。グーグルやマイクロソフトなど米国の巨大企業が今秋から低価格で参入するのに対抗する。今後はゲームの内容をはじめとするコンテンツ面での競争力も問われることになる。

ゲーム事業は子会社のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が手掛ける。家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)」のゲームを遊べるクラウドサービス「PSナウ」の料金を下げる。

新料金は10月から適用する。国内の場合で月額1180円に、3カ月料金は2980円とする。12カ月で6980円のプランも新設する。米国は月19.99ドル(税抜き)から9.99ドルとなる。

PSナウで遊べる作品数も拡充する。「PS3」向けのゲームなど旧作800作品を世界で配信していた。10月からは3カ月限定で遊べる人気ゲームを毎月3~4作品配信する。まず「ゴッド・オブ・ウォー」や「グランド・セフト・オートV」などヒット作品を取り扱う。

PSナウはPS4向けのサービスとして2014年に始めた。16年にはパソコンの利用者にも対応。欧米など19カ国で展開し、19年3月末の会員数は70万人だった。20年に100万人規模に引き上げる計画だ。

クラウドゲームはeスポーツなどの関連市場の広がりを受けて、IT(情報技術)大手の参入が相次いでいる。

米グーグルが11月から始めるクラウドゲームは米国の基本料金が月9.99ドルだ。ゲーム専用機がなくても、ネットにつないだテレビやグーグルのスマートフォンなどで遊べる。30種類以上の無料ゲームのほか有料ゲームも用意する。米マイクロソフトはクラウドゲームのサービスの試験を今秋に始める。

オランダの調査会社のニューズーによると、世界のゲーム市場規模は22年に1960億ドルと18年比で4割増える。けん引役の1つがクラウドゲームだ。ハードやソフトの販売数よりも会員基盤の大きさが業績を左右する。SIEは料金や作品数で先手を打ち、成長市場を取り込みたい考えだ。

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