香港デモで警官が実弾発射 2人重体、31人が負傷
中国建国70年

2019/10/1 16:22 (2019/10/1 22:08更新)
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1日、香港でデモ参加者(左)に向けて発砲したとされる警察官の映像(香港大学生会Campus TVのフェイスブックから・共同)

1日、香港でデモ参加者(左)に向けて発砲したとされる警察官の映像(香港大学生会Campus TVのフェイスブックから・共同)

【香港=比奈田悠佑】中国建国70年を迎えた1日、香港では政府庁舎周辺など複数の場所で抗議デモが発生し、警官隊と激しく衝突した。参加者は全体で数万人に達したとみられる。警察がデモ隊に実弾を発砲し、けが人が出たもようだ。各地のデモで31人が負傷して病院に運び込まれ、うち2人は重体としている。

1日、香港で警官隊と衝突したデモ隊=ロイター

1日、香港で警官隊と衝突したデモ隊=ロイター

香港警察の発表によると、郊外の新界地区でのデモで警官が実弾を発砲し、18歳の男子高校生が左胸を撃たれて病院に運び込まれた。香港警察はこれまでデモ隊に向けてゴム弾や催涙弾などを発射していたが、実弾で負傷者が出るのは初めて。警察側は「警官は身の危険を感じ、自分や仲間の生命を守るために発砲した」と説明している。

香港で「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動をするデモ隊(奥)に、警官隊が催涙弾を撃ち込み現場に立ち込める煙(1日)=共同

香港で「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動をするデモ隊(奥)に、警官隊が催涙弾を撃ち込み現場に立ち込める煙(1日)=共同

警察当局は民主派団体が事前申請していたデモ行進を不許可としたほか、主要な地下鉄駅を閉鎖してデモ隊を集合させにくくするなど厳戒態勢を敷いたが、SNS(交流サイト)での呼びかけで同時多発的に起きた抗議デモを防げなかった。一部の過激な若者は石や火炎瓶を投げ、警官隊が催涙弾を発射して応戦するなど混乱が続いた。

香港で「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動中、警官隊に催涙弾を撃ち込まれ逃げ惑うデモ隊(1日)=共同

香港で「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動中、警官隊に催涙弾を撃ち込まれ逃げ惑うデモ隊(1日)=共同

一方、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は1日、北京での建国70年記念式典で「いかなる勢力も偉大な祖国の地位を揺るがすことはできない」と演説、米中対立を念頭に結束を訴えた。

習氏は香港情勢に関連し「(香港に高度な自治を認める)一国二制度を堅持する」と強調した。式典には香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官や香港警察の幹部も招き、香港の民主派の要求には応じない姿勢をみせた。

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