目黒女児虐待死、母親の元夫が大筋で認める 東京地裁

2019/10/1 10:56
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東京都目黒区で2018年、船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)を虐待し死なせたとして、保護責任者遺棄致死や傷害などの罪に問われた母親の元夫、雄大被告(34)の裁判員裁判の初公判が1日、東京地裁(守下実裁判長)であり、雄大被告は大筋で起訴内容を認めた。検察側は暴行の発覚を逃れるため結愛ちゃんを病院で受診させなかった経緯などを詳述した。

起訴状では、結愛ちゃんは18年2月下旬ごろには極度に衰弱していたとされる。雄大被告は罪状認否で「結愛さんの体の状態に危険が及ぶと感じたのは、(死亡前日の)3月1日ごろという記憶です。その他は間違いありません」と述べた。

検察側は冒頭陳述で、雄大被告が結愛ちゃんに対し、早朝から息が苦しくなるほどの運動など達成困難な課題を与え、できなければ暴行していた経緯を説明。18年2月下旬、雄大被告の暴行で顔が腫れ、嘔吐(おうと)を繰り返すようになったが、「虐待の発覚を恐れて病院に連れて行かなかった」と指摘した。

公判はほぼ連日開廷。7日に検察側の論告と弁護側の最終弁論が行われ、15日に判決が言い渡される。結愛ちゃんの搬送に関わった消防隊員や、香川県在住時に担当した児童相談所職員、母親の優里被告らの証人尋問が予定されている。

同事件では、保護責任者遺棄致死罪に問われた優里被告に同地裁が9月17日、懲役8年の実刑判決を言い渡した。判決は優里被告が雄大被告から心理的ドメスティックバイオレンス(DV)を受けたと認定したが、「自らの意思で(虐待の)指示を受け入れた」と指摘した。判決を不服として弁護側が控訴している。

起訴状によると、雄大被告は優里被告と共謀し、同居していた結愛ちゃんに18年1月下旬ごろから十分な食事を与えずに栄養失調状態とし、同2月下旬ごろには極度に衰弱したのに医師の診察などを受けさせず、同3月2日に肺炎に基づく敗血症で死亡させたとされる。

虐待は雄大被告と優里被告の間の実子となる息子が生まれた16年11月ごろから始まり、香川県から目黒区に転居した18年1月から激しくなった。結愛ちゃんは亡くなる前、「ゆるしてください おねがいします」などとノートやメモに書いていた。事件後、雄大被告と優里被告は離婚した。

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