トランプ氏、豪首相に協力要請か ロシア疑惑めぐり

2019/10/1 8:16
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【ワシントン=中村亮】2016年の米大統領選にロシア政府が介入した疑惑の捜査が適切だったかを検証するため、トランプ大統領がオーストラリアのモリソン首相に調査協力を要請したことが30日、明らかになった。複数の米メディアが報じた。ロシア疑惑が「政治的陰謀」だったとの結論を導くため外国政府の協力を得ようとした可能性がある。個人の利益を目的に外交を悪用したとの批判が強まりそうだ。

トランプ米大統領はロシア疑惑について民主党やFBIによる政治的陰謀だと主張してきた=ロイター

米紙ニューヨーク・タイムズによると、トランプ氏は最近の電話協議で、ロシア疑惑捜査の検証作業を行うバー司法長官に協力するようモリソン氏に呼びかけた。バー氏の依頼を受けて、トランプ氏が協力を求めた。バー氏は米連邦捜査局(FBI)や司法省が「反トランプ」との立場に基づいてロシア疑惑捜査を推進しなかったかを検証している。

ロシア疑惑の捜査は豪州政府当局者の情報提供がきっかけとされる。トランプ氏の選挙陣営がロシア政府と共謀し、大統領選のライバル候補であったヒラリー・クリントン元国務長官に不利な情報を流そうとしていると、豪州政府からFBIに報告があがった。一方でロシア疑惑捜査の結果では共謀疑惑は立証されなかった。

トランプ氏がモリソン氏に対して具体的にどのような協力要請をしたかは不明だが、疑惑捜査の発端となった情報提供の内容や手続きが不適切だったとの見解を求めた可能性がある。疑惑捜査が不当と主張できれば、捜査を主導したFBIや野党・民主党に打撃を与えることができる。20年の大統領選に向けても追い風になる可能性がある。

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