沖縄モノレール延伸開業 渋滞緩和を期待

2019/9/30 20:20
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沖縄都市モノレール(那覇市)は10月1日、運行する「ゆいレール」の首里駅からの延伸区間約4キロメートルを開業する。沖縄県浦添市の新駅で自動車からモノレールに乗り換える「パークアンドライド」を推進するなど、観光振興と交通渋滞の緩和が期待されている。

延伸区間の総事業費は約525億円。新駅として「石嶺」(那覇市)「経塚」(浦添市)「浦添前田」(同)「てだこ浦西」(同)が開業する。運行区間は既に開業している区間を含めて約17キロメートルになる。延伸区間の所要時間は片道約10分で、那覇空港駅―てだこ浦西駅は約37分になる。

ゆいレールは2003年度に開業。人口や観光客増で18年度の平均利用者数は1日約5万2000人と開業時から6割超増え、過去最高となった。延伸で利便性向上や沿線道路の渋滞緩和を図る。

今回、力を入れるのがパークアンドライドだ。てだこ浦西駅に約1000台の有料駐車場を整備。通勤で利用してもらう。また、24年度に付近に完成する高速道路のインターチェンジと駅を連結させることで県北部への観光はバスを、那覇市内へはモノレールを使ってもらう構想を描く。

9月29日に開かれた式典で玉城デニー沖縄県知事は「地域活性化や観光振興で重要な役割を担う」と期待を示した。

20年春から那覇空港の第二滑走路の運用が開始され、一段の利用者増が見込まれる。沖縄都市モノレールはこれに合わせて「スイカ」など交通系ICカードも利用できるようにする。現行2両編成で運行している輸送体制の増強も課題で、政府の財政支援により22年度にも3両編成の車両を導入する計画だ。

同社は業績は最近好調だが、累積損失を抱え、債務超過(19年3月末で約27億円)状態にある。投資のための新たな借り入れには債務超過を解消する必要があり、県と那覇市が貸付金の一部を株式に振り替えるデット・エクイティ・スワップ(DES)を検討している。(佐藤一之)

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