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コメ5年ぶり供給過剰に 19年産、好天で作柄改善

2019/9/30 20:47
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コメが5年ぶりに供給過剰になる見通しだ。農林水産省が30日発表した2019年産米の作柄概況(9月15日時点)によると、夏場の好天で北海道など主産地で豊作が見込まれる。生産量は需要を約2%上回りそうだ。流通価格も下落に転じる可能性がある。

作柄の良しあしの目安になる全国の作況指数(平年並み=99~101)は101と、曇天や猛暑に見舞われた昨年に比べ3ポイント改善する。収穫量は736万9千トンと18年産を約1%上回り、3年ぶりの水準になりそう。需要を10万9千トン上回る見込みだ。

コメは粒が熟する8月ごろの気温が作柄を左右する。今年は梅雨明けが遅れ、北日本は6~7月に日照不足と低温がみられた。不作が懸念されたものの、夏場に日照量が戻り生育が回復した。

特に北海道や東北地方の作柄が良好だ。ブランド米「つや姫」などを作る山形の作況指数は「やや良」の105。「曇天で生育が進まなかった昨年より粒が大きい」(JA全農山形)。豪雨被害による九州などの不作を補った。

コメの作り過ぎを防ぎたい政府は、手厚い補助金で消費者が食べない飼料用米の栽培を勧めてきた。供給抑制に伴う米価の高止まりが農家の作付けに影響した。19年産の飼料用米の作付面積は7万2千ヘクタールと前年より1割少なく、減少率は主食用のコメを上回った。「主食用の方が手取りが増えると考える農家が多く、転換が進まなかった」(新潟の農業関係者)

少子化や米価の上昇による消費の減少も、供給過剰につながった。19年産の需要は726万トンと前年を1%下回る見通し。新米が本格的に出回る10月以降、コメの値下がり圧力が高まりそうだ。

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