鉱工業生産1.2%低下 8月、輸出が低調

2019/9/30 10:34
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経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数速報(2015年=100、季節調整済み)は前月比1.2%低下の101.5だった。マイナスは2カ月ぶり。中国向けの輸出品目が引き続き低調だったほか、台風の影響で一部が減産となった。7~9月は2四半期ぶりのマイナスになる公算が大きく、経産省は基調判断を「このところ弱含み」に下方修正した。

8月の低下幅はQUICKがまとめた民間予測の中心値(0.5%低下)より大きかった。業種別では15業種中12業種が前月を下回った。

最も下落寄与が大きかったのが鉄鋼・非鉄金属で前月比4.7%低下した。8月に発生した台風の影響で出荷できず、九州地方を中心に減産した企業が出た。生産用機械は中国向けのディスプレー製造装置の生産が減り2.6%低下した。自動車は工場の稼働日が少なく1.1%低下だった。

メーカーの先行き予測をまとめた製造工業生産予測調査によると、9月は前月比1.9%の上昇を見込んでいる。これを7~8月の実績値に当てはめると7~9月は102.5と前期(4~6月、103.0)を下回り、2四半期ぶりのマイナスになる。

10月の生産見込みも9月比で0.5%低下となった。増産基調に転じる見込みがなく、経産省は基調判断を従来の「一進一退」から「このところ弱含み」に下方修正した。出荷指数は前月から1.4%低下し101.1、在庫指数は104.5と横ばいで、経産省は「在庫水準の高さが生産に影響しないか注視する必要がある」と指摘した。

10月に予定している消費税増税をめぐっては、「駆け込み需要に備えた増産などは出ていない」(経産省)とした。日本が7月から韓国向けの輸出管理を強化した影響について企業側から言及はなかったとした。

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