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米民主「内部告発者は議会証言を」トランプ氏弾劾調査

米民主党のシフ情報特別委員長は「弾劾訴追を進めないことに真のリスクがある」と指摘した=ロイター

【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領がウクライナ政府にバイデン前副大統領の調査を働きかけた問題をめぐり、米野党・民主党のアダム・シフ情報特別委員長は29日、問題の内部告発者の議会証言について「近く実施することを望む」と語った。トランプ氏の弾劾調査の終結時期に関しては「工程表は決めていないができる限り早急にしたい」と強調した。NBCテレビのインタビューで語った。

疑惑の内部告発者はトランプ氏がウクライナ政府に大統領選介入を促したと主張。ホワイトハウス高官が電話記録の隠蔽を図った可能性も指摘した。シフ氏は議会証言に向けて「内部告発者の身元が暴露されない環境をつくる」と説明した。内部告発者の証言を突破口に疑惑の真相解明を急ぐ考えを示した。

シフ氏は2020年の大統領選が近づくにつれて弾劾調査の開始はトランプ氏の支持者の結束を促すと危惧して慎重にすべきだと考えていたと説明した。だがウクライナ疑惑が浮上し「弾劾に向けて行動しないことが本当の意味でのリスクになった」と指摘し、苦渋の選択だったとの考えをにじませた。

疑惑の中心人物とされるトランプ氏の顧問弁護士ジュリアーニ元ニューヨーク市長の議会証言については「生産的か判断する」と語り、排除しなかった。ジュリアーニ氏はウクライナ大統領側近らと面会し、バイデン氏の調査実施を促したとみられている。ウクライナ疑惑とは別にトランプ氏とロシアのプーチン大統領の電話や会談記録についても公開すべきだと主張した。

下院民主党の有力者ハキーム・ジェフリーズ議員は29日のCNNテレビのインタビューで共和党議員もトランプ氏の弾劾訴追に賛成するとの見通しを示した。「より多くの共和党議員が我々が前進することを支持するだろう」と指摘した。「我々には(政権を)監視しバランスをとる責務がある」と強調した。

一方、ホワイトハウス高官や与党・共和党は内部告発者や民主党に反発を強めた。ステファン・ミラー大統領補佐官はFOXニュースのインタビューで「内部告発者は民主的に選ばれた政府を弱体化させる破壊工作者だ」と非難。内部告発者はスパイのようなものだとの認識も示した。

トランプ氏に近い共和党のリンゼー・グラム上院議員は、バイデン氏の息子が幹部を務めたウクライナのガス会社に対する同国検察の捜査をバイデン氏が妨げた疑惑があると主張。特別検察官を任命して調査すべきだと訴えた。トランプ氏に対しては疑惑調査に惑わされることなく、薬価の引き下げなどの政策を推進していくべきだと指摘した。

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