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林の一軒家、強い殺意か 茨城家族殺傷事件1週間

 夫婦が死亡しているのが見つかった住宅(23日午後、茨城県境町)=共同

茨城県境町の住宅で会社員小林光則さん(48)と妻のパート従業員美和さん(50)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件は、30日で発生から1週間。県警境署捜査本部は、犯人が単独犯で強い殺意を持って襲ったとみているが、野球好きな一家の周辺に、トラブルは確認されていない。林に囲まれた一軒家で何が起きたのか。解決への糸口は見いだせないままだ。

▽帽子にマスク

「助けて」「痛い、痛い」。捜査関係者によると、23日午前0時40分ごろ、美和さんからの110番は1分程度で切れ、約10分後に駆け付けた捜査員が、2階寝室で死亡している夫婦を発見。上半身の正面に刺し傷が集中し、小林さんは肺に達する深い傷があった。

子ども部屋の2段ベッドで寝ていた中学1年の長男(13)と小学6年の次女(11)も襲われ、重傷の長男は「暗くて顔は見えなかったが、男だったと思う」、軽傷だった次女は「スプレーのようなものをかけられた」と証言。帽子とマスクを着け、無言だったという。

▽間取り把握か

凶器は未発見。当時は雨で外がぬかるんでいたが、室内から土足痕は見つかっていない。玄関には鍵が掛かっていたが、1階を含め複数の窓が無施錠で、室内が荒らされた形跡はなかった。

1階にいた大学3年の長女(21)は異変に「物音やサイレンの音で気付いた」と話し、捜査本部は犯人が家の間取りを把握して計画的に1階窓から侵入、直接2階へ向かった可能性もあるとみている。

小林さん方は周囲を田畑に囲まれた林の中にあり、外からは見えにくい。戸締まりをしていない高齢世帯が目立ち、空き巣被害も相次いでいたという。

▽普通の家族

小林さんは夫婦で子どもが所属する少年野球チームを熱心に応援していた。長女の友人という女性は「お父さんは雨の日、子どもの送り迎えをしていた。お母さんも真面目な人。家に遊びに行くこともあったが普通の家庭で、トラブルは考えられない」と話す。

捜査本部は聞き込みや防犯カメラの分析を続行。事件前に、マスクを着けた不審者を近くで見たとの情報も寄せられたが、関連は不明という。捜査幹部は「まだ、さまざまな可能性をしらみつぶしにやっている段階だ」と苦い表情を浮かべた。〔共同〕

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