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競歩・鈴木、雌伏乗り越え「金」 深夜の戦い制す

Tokyo2020
2019/9/29 14:51
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2015年の谷井孝行から始まった日本競歩陣のメダルの系譜に鈴木が続いた。しかも手にしたのは過去になかった一番輝いている色のメダルだ。「安堵が一番。ラスト16キロはもつのか不安との戦いだった」。右手を突き上げてゴールし、4時間を超える消耗戦に終止符を打ったときには感極まるものがあった。

【関連記事】鈴木雄介 50キロ競歩で「金」 世界陸上
男子50キロ競歩で金メダルを獲得した鈴木=山本博文撮影

男子50キロ競歩で金メダルを獲得した鈴木=山本博文撮影

高温多湿という条件の中、序盤から飛び出したが、逃げるつもりはなかった。10キロすぎで早くも一人旅になったが、あくまで「自分の感覚で50キロを歩ききれるペースで行っただけ」。そこに誰もついてこれなかった。予想以上にダメージが蓄積しても世界に誇る美しい歩型は崩れない。独歩態勢を築いていた30キロ付近でさすがに足が重くなり、最後は脱水のような症状に見舞われて後続に迫られたが、前半の貯金が生きた。

深夜11時半スタートのレースに向け、3時間ほど生活リズムを遅らせていた。本番では巾着袋に頭や首、手を冷やす道具を入れてこまめに深部体温を下げる暑熱対策。そうした周到な準備も長丁場の戦いで一役買った。

20キロの世界記録保持者として臨んだ15年は、股関節痛で途中棄権。昨年5月に実戦復帰するまで2年半以上を要した。思い通りにいかず自暴自棄になることもあったというが、所属先の富士通は専任スタッフを配置してフォロー。周囲の支えもあって再起を誓ってリハビリやトレーニングに励んだ。競技に対する考え方も熟成され、自分をコントロールするすべを学んだ。

内定を決めた東京五輪でもメダルの期待は高まる。昨季より主戦場とする50キロにとどまらず、「20キロも代表権を取りたい」と色気を示した第一人者は堂々と宣言した。「もう完全復活でいいんじゃないですかね」(ドーハ=渡辺岳史)

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