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サニブラウン準決勝敗退、スタート失敗再び 世界陸上
男子100 「全然音が聞こえなくて」

Tokyo2020
2019/9/29 7:14
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男子100メートル準決勝 ゴール後に厳しい表情で電光掲示板を見つめるサニブラウン(28日、ドーハ)=共同

男子100メートル準決勝 ゴール後に厳しい表情で電光掲示板を見つめるサニブラウン(28日、ドーハ)=共同

【ドーハ=渡辺岳史】陸上の世界選手権は28日、ドーハで男子100メートル準決勝が行われ、サニブラウン・ハキーム(フロリダ大)は10秒15で1組5着に終わり、決勝進出を逃した。

日本人初のファイナリストを懸けた男子100メートル準決勝。日本勢で最初に登場したサニブラウンは「やる気満々」でスタートラインに立った。集中力を高めて合図を待つ。号砲の瞬間。一斉に飛び出した中で1人だけワンテンポ遅れた。

「全然音が聞こえなくて。何が起こっているかわからなかった」。男子100メートル準決勝のスタートで出遅れたサニブラウン(左)=共同

「全然音が聞こえなくて。何が起こっているかわからなかった」。男子100メートル準決勝のスタートで出遅れたサニブラウン(左)=共同

もともとスタートが課題だが、それを踏まえても大きなロス。「全然音が聞こえなくて。何が起こっているかわからなかった」。反応時間は1組で最も遅い0秒206。コールマン(米国)ら強豪がいる世界の舞台では致命傷になった。

中盤から後半にかけてスピードに乗って10秒15でまとめた走りは悪くない。だから余計にスタートさえかみ合っていれば、と悔やまれる。

2年前も準決勝でスタート直後にバランスを崩して敗退。苦い記憶はまたも刻まれた。「消化不良」という言葉に本人の思いが集約される。ただ、今回は自身に降りかかった事態を素直に受け入れてもいる。「最初の部分を組み立てられれば、戦えるレベルまで来ている。これから(米国に)戻って磨いていければ」

100メートルで日本記録を更新した今季は筋力が上がり、速さを生み出すストライドが伸びたことが飛躍を支えた。最近は「体の使い方がわかるようになった」と語り、練習では再現性を追求。ファイナリストになるだけでなく「優勝する勢いで」と頂点も見据えていただけに逃した魚は大きい。

個人種目で決勝への挑戦権を手にすることはできなかったが、まだ男子400メートルリレーが控える。「プレッシャーに負けず、金メダルを取って帰れれば」。今度は日本短距離陣を背負うひとりとして世界に挑む。

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