中国とキリバスが国交、南太平洋で影響力拡大

2019/9/28 2:44
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【北京=羽田野主】ニューヨーク訪問中の中国の王毅(ワン・イー)外相は27日、太平洋の島しょ国キリバスの政府首脳と会談し、国交を結ぶ協定に署名した。中国共産党の機関紙、人民日報(電子版)が報じた。中国は9月だけでソロモン諸島に続きキリバスとも国交を結んだ。米国やオーストラリアのシーレーン(海上交通路)に位置する南太平洋地域で中国の影響力が強まるのは必至だ。

国交樹立の文書を交換するキリバスのマーマウ大統領(左)と中国の王毅外相(27日、ニューヨーク)=ロイター

キリバスはすでに台湾と国交を断交していた。中国政府が経済協力などをてこに台湾との断交を働きかけていたとの見方がもっぱらだ。中国共産党の習近平(シー・ジンピン)指導部は10月1日の中国建国70周年を前に、一定の外交成果を挙げた形になる。

習指導部には台湾と国交を結ぶ国を切り崩すことで、独立志向を持つ与党・民主進歩党(民進党)の蔡英文(ツァイ・インウェン)政権に対する圧力を強める狙いがある。

2016年に発足した蔡政権が外交関係を失うのは7カ国目で、関係を維持するのは残り15カ国となった。一方で中国の外交攻勢は台湾市民の反発を買う可能性もある。蔡英文氏も出馬する来年1月の台湾総統選にどう影響するかは見通しにくい。

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