ユニゾHD、買収条件の再検討要請

2019/9/27 20:30
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不動産会社ユニゾホールディングス(HD)は27日、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが実施するTOB(株式公開買い付け)に対し、賛成表明を撤回し留保すると発表した。TOB価格の引き上げや、従業員の雇用維持などで合意できなかった。別の米ファンドから新たなTOBの打診を受けたことも明らかにしたが、反対を表明した。ユニゾHDはこうした買収提案者に、買収条件を再検討するように求めた。

ユニゾHDはフォートレスに対しTOB価格を5000円に引き上げるように求めたが回答がなかったという。フォートレスによるTOB期限は10月7日までだが、足元の株価はTOB価格(4000円)を上回る4500円台で、不成立となる可能性が出ていた。この間、米投資会社エリオット・マネジメントによるユニゾHD株の買い増しも判明している。

フォートレスは交渉過程で、ユニゾHDの一部の事業や資産を売却し、実質的に解体することを視野に入れている可能性を否定しなかったという。ユニゾHDの従業員の雇用も維持されない可能性があったとしている。

ユニゾHDは別の米投資ファンドから9月に入り新たな提案を受けたことも明らかにした。関係者によると、米投資ファンドのブラックストーンとみられる。5000円のTOB価格で全株取得を目指す内容だった。ただ従業員の雇用を確保する仕組みが十分でなく、買収提案は受け入れられないとして、27日の取締役会で反対を決めた。

ユニゾHDはフォートレスなど2つのファンドを含む新たな提案があった場合、株主の利益や企業価値の維持・向上につながるかという視点で判断するとしている。

ユニゾHDを巡っては、7月に同社の成長性に目を付けたエイチ・アイ・エス(HIS)が1株3100円で敵対的TOBをしかけた。ユニゾHDはより好条件の他の買収者を選定。1株4000円の買収価格を示したフォートレスの提案に賛同し、フォートレスは8月19日に対抗TOBを開始した。HISのTOBは応募がゼロで失敗に終わった。

HISは27日、TOB開始前から保有していたユニゾHD株を売り出したと発表した。ユニゾHDへのTOBから撤退する。総株式数の5%弱を保有していたが、そのうちの8割程度を既に売却しているという。29億円の売却益を2019年10月期に計上する。残りの保有株も今後売却するとみられる。

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