駅で傘シェア、西武鉄道が新宿線全駅で実証実験

2019/9/27 19:17
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西武鉄道と西武プロパティーズは、新宿線(西武新宿駅~本川越駅)の全29駅で傘のシェアリングサービスの実証実験を月内に順次始める。スタートアップ企業と連携し、駅構内や駅近くの商業施設に傘を借用・返却できる専用の傘立てを設置する。傘を持ち歩いたり、突然の雨でも傘を買ったりしなくて済むようにし、駅利用客の利便性を上げる。

スタートアップ企業のネイチャー・イノベーション・グループ(東京・渋谷)が展開するサービス「アイカサ」の仕組みを導入。レンタル傘が約10本入った「レンタルスポット」を各駅に1~3カ所設置する。9月末には新宿線全駅に設け、2020年9月まで実証実験する予定だ。利用動向を分析しながら、設置する路線や場所を広げる。

利用者は対話アプリ「LINE」を使って利用登録し、アプリから最寄りのスポットを確認する。レンタル傘に付いたQRコードを読み取ると、傘のロックを解除できる。返却の際は、借りた場所とは異なるスポットでも返せる。「LINE」で登録したクレジットカードか、決済サービス「LINEペイ」で決済できる。1日70円で何回でも利用できるほか、月額280円の使い放題プランもある。

傘のシェアリングサービスは、他の鉄道会社でも導入を始めているが、特定の駅周辺に限られており、一路線全体で導入するのは初めてだという。2018年に西武鉄道の駅や電車内での傘の忘れ物は約2万8000本(ビニール傘を除く)だった。「突発的な雨が降った後は、駅や周辺のゴミ箱にビニール傘がたくさん捨てられていることも多い」(西武プロパティーズ)。サービスの導入で忘れ物や廃棄物を減らす。

西武鉄道は傘以外でも、駅の利便性や快適性を上げる取り組みを進めている。所沢駅と高田馬場の駅にテレワーク専用のブース「テレキューブ」をこのほど設置した。防音性を高めた空間を駅に確保し、移動の間の少しの時間にも仕事の電話やパソコン業務などに取り組めるようにした。

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