入所者への殺意を否認 老人ホーム元職員の初公判

2019/9/27 18:30
保存
共有
印刷
その他

東京都中野区の老人ホームで2017年、入所者の男性を浴槽で溺死させたとして殺人罪に問われた元職員、皆川久被告(27)は27日、東京地裁(佐々木一夫裁判長)の裁判員裁判初公判で「溺死させてしまったのは事実だが、殺すつもりはなかった」と起訴内容を否認した。被害者参加人の遺族に向かって「本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

検察側は冒頭陳述で「入浴させたのが未明だったのは異常」と指摘した。弁護側は「当直勤務中に男性の体が汚れているのを見掛けたためだ」と反論し、「殺意はなく、犯罪が成立するとしても業務上過失致死罪にとどまる」と主張した。

地裁は公判前整理手続きで、検察が証拠請求した取り調べの録音・録画媒体について「直感的で主観的な判断に陥る可能性が高い」として映像部分を採用せず、音声だけを証拠として調べることを決めている。

起訴状によると、17年8月22日、介護付き有料老人ホーム「ニチイホーム鷺ノ宮」の浴室で、湯を張った浴槽に自力で立ち上がれない藤沢●(日へんに完)さん(当時83)を投げ入れて顔が漬かる状態にし、溺死させたとしている。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]