日欧、デジタル・インフラ投資で連携 安倍首相らが署名

2019/9/27 17:31
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【ブリュッセル=重田俊介】安倍晋三首相は27日、ベルギーを訪問し、ブリュッセルで欧州連合(EU)とアジアの連結強化をテーマとした会議に出席した。インド太平洋地域などでのデジタル・インフラ投資協力をうたった文書に署名した。基調講演で「日欧は未来へいくつもの橋を協力してつくることができる」と訴えた。

 ベルギー・ブリュッセルのメルスブルク空軍基地に到着した安倍首相と昭恵夫人=26日(共同)

会議はユンケル欧州委員長が呼びかけた。首相はインフラに関するEUパートナーシップと題する文書に署名した。インド太平洋、アフリカ、中央アジア、西バルカンなどでの投資で協力する。

中国は広域経済圏構想「一帯一路」で同地域で影響力を強めており、相手国を「借金漬け」にする手法に批判がある。文書では投資協力にあたり「相手国のニーズと需要を十分に考慮し、財政能力及び債務の持続可能性に最大限留意する」との方針を明記した。

デジタル分野は自由で信頼性が高いルールを土台とする方針を盛り込んだ。首相が6月に大阪で開催した20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で提唱した国際ルール「大阪トラック」を具体化する。次世代通信規格「5G」の運用を控え、個人情報の安全性などに配慮する。

民間投資、運輸、エネルギー、教育研究などの分野の連携も確認した。

個別地域のインフラ整備方針も確認した。インフラ需要が著しいアフリカでは道路や港湾など交通網の建設・維持を重視し整備計画を策定する。インド太平洋地域では海洋資源管理や廃棄物管理に協力して取り組む。

首相は基調講演で日EUの連携によって「インド太平洋から西バルカン、アフリカに至るまで、持続可能で偏りのない、ルールに基づいたコネクティビティー(連結性)をつくることができる」と表明した。

18年に結んだ日欧経済連携協定(EPA)と戦略的パートナーシップ協定(SPA)に触れ、「日本とEUを未来へ推し進める車の両輪だ」と連携強化に意欲を示した。

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