アフガン大統領選28日投票 現職と行政長官の一騎打ちに

南西ア・オセアニア
2019/9/27 17:08
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【ニューデリー=馬場燃】任期5年のアフガニスタンの大統領選が28日に投票日を迎える。前回の選挙と同様に、現職のガニ氏と行政長官で政権ナンバー2のアブドラ氏の一騎打ちの構図だが、反政府武装勢力のタリバンが選挙を妨害する動きがあり混迷している。選挙当日もタリバンによるテロが警戒されている。

現地の警官はタリバンのテロを警戒し、監視を強めている(東部ジャララバード)=ロイター

大統領選の候補者は十数人で、有権者は約960万人の見込み。候補者は50%の得票を得ると当選する仕組みだが、それに満たない場合は後日、上位2候補者による決戦投票を実施する。

地元メディアによると有力候補者は、現職のガニ氏、行政長官のアブドラ氏、元首相のヘクマティアル氏の名前があがる。ガニ氏とアブドラ氏は前回14年の選挙でも競いあい、決戦投票に進んだ経緯がある。

今回もこの2人が軸になるとの向きが多い。28日の投票では決まらず、再び決戦投票にもつれこむとの声も聞こえる。前回は結果の正式な確定まで約5カ月かかった。

世界銀行での勤務経験をもつガニ氏は国民の4割超を占める最大民族のパシュトゥン人、一方の元医師のアブドラ氏は3割弱のタジク人として知られる。両氏は5年前の選挙後に挙国一致政権の樹立をうたい、主要ポストを両陣営でわけあった。ただ政権運営の主導権争いが続き、民族間の融和は進まなかった。

合意間近とみられた米国とタリバンの和平交渉が9月上旬に頓挫し、国内の治安は再び悪化している。タリバンは米国の占領下で実施する選挙は無効だと主張し、選挙直前まで大規模なテロを国内の各地で繰り返した。

ガニ氏とアブドラ氏は5年前の選挙戦で和平実現をいずれも掲げたが、両氏ともに公約を果たせなかった格好だ。今回は和平への言及はトーンダウンし、選挙の争点がみえにくくなっている。

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