トヨタ、スバル追加出資を正式発表 持ち分法に

2019/9/27 16:07
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トヨタ自動車は27日、SUBARU(スバル)に追加出資すると発表した。出資比率を現状の約17%から20%まで引き上げ、経営への影響力がより強い持ち分法適用会社にする。つながる車や自動運転など「CASE」と呼ばれる次世代技術をにらんで勢力を広げ、巨額の開発費を分担するほか異業種を含めた世界的な競争激化に備える。

トヨタ自動車とSUBARU

トヨタ自動車とSUBARU

トヨタはスバル株を市場などから買う。27日の株価で計算すると750億円程度になる。スバルもトヨタの追加出資額と同額でトヨタ株を取得する。スバルの出資比率は1%未満になる。対等なパートナーであることを示すために相互出資の形をとる。

スバルを入れたトヨタの世界販売台数は1165万台だ。同じ基準で比べると独フォルクスワーゲン(VW、1083万台)、仏ルノー・日産自動車三菱自動車の3社連合(1075万台)を抜いて首位に立つ。トヨタは規模を重視しない姿勢だが米IT(情報技術)大手などとの連携やデータ収集、標準争いでは大きな武器になる。

トヨタの豊田章男社長は27日、「CASEの時代にふさわしい『もっといいクルマづくり』の可能性を追求していきたい」とのコメントを発表した。スバルの中村知美社長は日本経済新聞などの取材に「トヨタ化はしない」と述べ、協力を深めても商品の個性は維持する考えを示した。

両社は電気自動車(EV)を巡っては多目的スポーツ車(SUV)の共同開発に着手済みだ。次世代の移動サービス「MaaS(マース)」を共同で開発運営する会社にも出資している。今後は自動運転などCASEのほぼ全ての分野に協力関係を拡大する。

このほか、四輪駆動(4WD)車やトヨタがスバルに製造を委託するスポーツ車「86(ハチロク)」の次期モデルなどを共同開発する。スバルはトヨタのハイブリッド車(HV)システムを搭載する車種を拡大する。

トヨタとスバルの提携関係は2005年にさかのぼる。米ゼネラル・モーターズ(GM)が保有する富士重工業(現・スバル)株を放出した際、一部をトヨタが引き受けた。08年にトヨタが追加出資して比率を約16%まで引き上げた。トヨタ傘下のダイハツ工業がスバルに軽自動車を供給するなど協力関係を深めてきた。

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