世界の社会課題を解消 「恩送り」で事業拡大
ボーダレス・ジャパン 鈴木雅剛副社長 前編(日経STARTUP X)

2019/10/4 6:30
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貧困、就労不安、児童労働……。日本と世界各地に社会課題が山積している。志を持つ社会起業家たちを支援し、非営利法人や政府系機関とは異なるアプローチでこれらの課題解消に取り組むスタートアップがボーダレス・ジャパン(東京・新宿)だ。いかにスピーディーに、持続的にソーシャルビジネスを展開するか。動画配信サイト「Paravi(パラビ)」の日経オリジナル番組「日経STARTUP X」に出演した鈴木雅剛副社長は、「恩送り」という独自のモデルを実現できるグループ運営の利点を強調した。

バングラデシュの貧困家庭の母親や障がい者が製作したベビー用品や革靴。ミャンマーの農家が無農薬で栽培したハーブのお茶。日本の耕作放棄地を活用し高齢者が働く有機農業の畑。ボーダレス・ジャパンが展開する国内外のソーシャルビジネスは多岐にわたる。同社はそれぞれの事業を独立運営するスタートアップに出資し、バックアップする存在だ。2007年に創業し、年商は50億円近くになる。

鈴木雅剛(すずき まさよし)1979年生まれ。2004年横浜国大院卒、ミスミ入社。同期入社だった田口一成氏と07年にボーダレス・ジャパンを創業。田口氏は社長に。

鈴木雅剛(すずき まさよし)1979年生まれ。2004年横浜国大院卒、ミスミ入社。同期入社だった田口一成氏と07年にボーダレス・ジャパンを創業。田口氏は社長に。

鈴木副社長が強調するのが、ソーシャルビジネスの「継続性」。消費者が満足できる商品力を追求し、再投資のための利益はしっかり確保する。さらに仲間の起業家同士が支え合う仕組みも重要なポイントだ。自分の事業を軌道に乗せた起業家は、そのノウハウや資金を別の起業家の応援に回す。鈴木副社長はこれを「恩返し」ではなく「恩送り」と表現する。「リソースの不足からソーシャルビジネスがうまくいかなくなるのは社会にとっての損失。資金、ノウハウ、仲間を共有できるのがグループのメリット」と解説する。

(2019年8月21日収録)

全編を動画配信サイト「パラビ」で配信しています
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