札幌の「赤れんが庁舎」10月から休館、2022年度まで

2019/9/27 14:00
保存
共有
印刷
その他

北海道庁の「赤れんが庁舎」(札幌市)が10月1日から休館する。観光スポットとして国内外から年間約70万人が訪れる人気の観光スポットだが、内部・外部ともに老朽化が進んでいた。2022年度までを予定する改修工事では耐震強化にくわえて新たに飲食店も設ける計画で、新たな装いに生まれ変わる。

赤れんが庁舎はJR札幌駅から徒歩で約5分。1888年に米国風ネオバロック様式として建てられ、建設時は旧北海道庁の本庁舎として利用された。1968年には大がかりな復元工事を実施し、69年には国の重要文化財に指定された。れんが造りの美しい外観に加え、内部には歴代知事らが使った執務室や手の込んだ飾り窓も残る。2018年度には約69万人が訪れた北海道を代表する観光地の一つだ。

大規模な復元工事から50年以上が経過し、庁舎の外壁や屋根、内部には傷みも目立つ。18年9月の北海道胆振東部地震で大きな被害は出なかったものの耐震対策も十分でなく、道は78億円をかけて改修する。

10月から庁舎を閉館し、内部の改装にとりかかる。新たな庁舎の1階には道内各地の観光情報を発信するコーナーを新設し、道産品を扱う物販コーナーも設ける。カフェやレストランといった飲食スペースには歴史的な空間で北海道の食を味わえる空間も作る。

10月から休館となる赤れんが庁舎

10月から休館となる赤れんが庁舎

2階には北海道の歴史や文化の展示室を設置予定。これまで北海道の行事にのみ使っていたが、コンサートや企業の打ち合わせなどにも活用できるようにする。館内には階段しかないが、より多くの人が入れるようにエレベーターも新設する。

現在は一般開放していない中央上部の塔もリニューアル後は観光客が入れるようにし、眺望を楽しむツアーを想定する。改修後の運営は民間企業に委託する計画で、入館料を有料に(現在は無料)したり、企業などが館内施設を使用する際に使用料を徴収したりする案も検討している。

内部の改装に続き庁舎外部の補修工事に入り、今後は建物の外壁が工事用の囲いで覆われる。赤れんが庁舎は撮影スポットとしても人気だが、工事に入れば美しい外観ともしばしお別れとなる。

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]