防衛白書、韓国の重要度引き下げ 関係悪化が影響

2019/9/27 10:12
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河野太郎防衛相は27日午前の閣議で2019年版の防衛白書を報告した。同盟国の米国以外の国との安全保障協力の度合いを示す章で、韓国の記載順を18年版の2番から4番目に引き下げた。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄決定などが影響しているとみられる。北朝鮮について「核兵器の小型化・弾頭化の実現に至っている」と強調した。

白書は18年末にまとめた新防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)の内容を踏襲した。宇宙やサイバー、電磁波の新領域を重視する姿勢を鮮明にした。新領域で米国、中国、ロシアなどが新兵器の開発競争を繰り広げている現状も紹介した。

安保協力の章ではオーストラリア、インド、東南アジア諸国連合(ASEAN)、韓国の順に紹介した。「準同盟国」に位置付ける豪州は18年版に続きトップに記した。

韓国との間では韓国軍による自衛隊機への火器管制レーダーの照射問題やGSOMIAの破棄決定を受けて防衛当局間でも関係悪化が深刻になっている。これらの事案を列挙し「否定的な対応などが日韓の防衛協力・交流に影響を及ぼしている」と批判した。

北朝鮮の核開発をめぐっては、6月の米朝首脳会談以降も状況が改善していないと指摘した。「わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威」と明記し、危機感を強調した。

中国による南シナ海周辺での一方的な現状変更には「深刻な懸念」を表明した。空母「遼寧」の太平洋進出などにも言及し、現状を注視していくと記した。

地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画では、秋田・山口両県での防衛省の調査ミスを認め「極めて不適切な対応があった。真摯に反省している」とした。

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