補助金不交付「裁判で争いたい」、愛知県知事が反発

2019/9/26 19:08
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国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」へ文化庁が補助金を交付しないと決めたことについて取材に応じる大村秀章愛知県知事(26日、愛知県庁)

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」へ文化庁が補助金を交付しないと決めたことについて取材に応じる大村秀章愛知県知事(26日、愛知県庁)

愛知県の大村秀章知事は26日、文化庁が国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金約7800万円の不交付を決めたことに対し「採択決定が覆る合理的な理由はない。速やかに裁判で争いたい」と法的措置をとる考えを示した。具体的な訴訟手段や時期は「弁護士と相談する。できるだけ急がないといけない」とした。

「あいちトリエンナーレ2019」で中止となった企画展「表現の不自由展・その後」を巡り、愛知県庁で開かれた検証委の会議(25日午後)=共同

「あいちトリエンナーレ2019」で中止となった企画展「表現の不自由展・その後」を巡り、愛知県庁で開かれた検証委の会議(25日午後)=共同

文化庁の発表を受け、県庁内で記者団の取材に答えた。大村知事は不交付決定が「表現の自由に対する重大な侵害。表現の自由を最大の争点として見解をただしたい」とした。

大村知事は同日午前の時点で、記者団に国の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る考えを示していたが、裁判で争う方針に切り替えた。25日には、芸術祭で中止した企画展「表現の不自由展・その後」の再開を目指す考えを示していた。

一方、名古屋市の河村たかし市長は26日、補助金不交付の決定について「至極まっとうな判断」と述べた。市は芸術祭の費用として約2億1千万円を負担。すでに執行済みの分をのぞき、約3400万円は閉幕後に支払うことになっている。河村市長は「国と共同歩調を取りたい」としているだけに、支払わない可能性もある。

あいちトリエンナーレで中止された企画展「表現の不自由展・その後」の実行委員会は26日、愛知県庁で記者会見し、条件付き再開について「主体性まで奪われるという危機感が非常に強い」と懸念を訴えた。「改変が条件の再開は検閲にあたる」とも指摘した。

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