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農林水産業の台風被害367億円 千葉県、震災上回る

千葉県は26日、台風15号による農林水産業の被害額が367億6200万円にのぼるとの集計を発表した。前回集計の20日時点に比べて84億円近く増加し、東日本大震災の被害額(346億円)を超えた。沿岸部を中心に被害が目立った震災時に対し、台風15号は県内全域に暴風雨をもたらしたことが甚大な被害につながった。

県の担当者は「大震災による被害は局地的だったが、今回は性格が全く異なる」(農林水産政策課)と指摘する。震災時は揺れによる農道や農地の損壊が目立ったが、今回は県内全域でビニールハウスやガラス温室の被害が発生。被害が広範囲に及んでいるのが最大の特徴だ。

ビニールハウスの倒壊や損壊による被害額は185億300万円で、前回集計に比べて25%増加した。県内有数の農業地帯である八街市や旭市、富里市で新たな被害が相次ぎ見つかった。畜舎などの被害額も君津市や市原市、旭市を中心に28億1300万円と前回集計の3倍に膨らんだ。

今回初めて明らかになった畜産物の被害額は7億3600万円。停電の長期化で養鶏場の空調施設が停止し、ブロイラーや採卵鶏が死ぬなど27万羽もの被害が生じた。牛や豚の被害規模は5360頭、生乳や鶏卵は1559トンだった。

水産業では281隻の漁船が破損・転覆したほか、漁具倉庫や漁協の事務所が損壊する被害が相次ぎ、被害額は合計で10億2400万円にのぼった。林業も倒木や林道の損壊など8億500万円の被害が発生した。

被害拡大を受け、県は農業施設の復旧支援に関する要望書を24日付で農林水産省に提出した。必要な資金の借り入れに際し、無利子融資や保証料の免除などを求めた。

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